こんにちは、ガタガタです。
私は現在任期付き職員として働いており、あと1ヵ月半ほどで退職することが決まっています。退職後はパートをやりつつ、フリーランスとしてイラスト等の仕事をやっていく予定です。
そこで、個人事業主になる上で避けて通れない「自分の商品を自分で売り込まなければいけない問題」と直面します。会社に所属していれば黙っていても仕事は降ってくるでしょうが、フリーランスだとそうはいきません。自分で仕事を勝ち取る必要があるわけです。
ぶっちゃけ何をどうすればいいか分からないし、たくさんのライバルがいる中で勝ち抜ける自信なんてありません。とにかく何か勉強せねばと思い、尊敬するフリーランサーさん達のオススメ書籍などを調べまくりました。
そこで、マーケティング初心者向けの入門書『100円のコーラを1000円で売る方法』を見つけたので、読んでみました。「マーケティングってなんか小難しそうだし、勉強する意味もあるかどうかよくわからん……」と思っていましたが、結論から言うと読んでよかったです。
【合本版】100円のコーラを1000円で売る方法 全3巻収録
全3巻の合同版もあり、オトクです。
コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法 (中経☆コミックス)
漫画版もあるよ!
これから個人事業を始めたい人
マーケティングって本当に勉強する意味ある?と思う人
マーケティングを勉強したいが、ハードルが高そうだと思う人
ストーリー仕立てで分かりやすい
本書はストーリー仕立てになっており、舞台は会計ソフトの開発・販売をしている架空の会社「駒沢商会」。その本社の商品企画部へ、地方営業所で10年間セールスをしていた主人公・宮前久美が転勤してくるところから物語が始まります。
転勤初日にいきなり「この会社の商品はガラクタです!」と言い放つ宮前と、同僚の井上、上司にあたる与田、さらにライバルであるバリューマックス社の内山明日香……など、さまざまなキャラクターが登場し、「会計ソフト市場」というフィールドでさまざまなストーリーを展開していきます。
登場キャラクターが非常に個性豊かで(特に宮前久美はめちゃめちゃ強烈です)、初心者でもとっつきやすく、さらに小難しい用語がなく平易な言葉で書かれているため、話がスッと頭に入ってきます。
また、タイトルにもなっている「100円のコーラを1000円で売る方法」や、「マクドナルドが世界一であり続けている理由」「Appleが既成の自社製品を否定するような新製品を次々リリースする理由」など、実際に例のあるマーケティング手法や戦略も「ストーリーの展開に合わせて登場人物が紹介する」という形で取り上げられます。このため、具体的な物語の展開に即してさまざまなマーケティング戦略を知ることができ、それまでマーケティングに興味がなかった層が読んでもおもしろく、理解しやすい仕上がりになっています。
マーケティングの必要性がわかる
本書を読む前は私も「マーケティングって勉強すべきなんかな……別にいらないかな……」などと二の足を踏んだものですが、この本を読んだ後ならはっきりと「業種に関わらず、個人事業主になるなら読むべき」と断言できます。
というのも、普通は「商品は、客の要望を100%満たすことができれば100点でしょう?」と考えてしまいがちですが(私もそうです)、「商品・サービス」の本質を考えると必ずしもそうではない、むしろ客の言うことに全て応えるだけでは0点だということを、この本を読んで痛感することができたからです。
では、100点の商品を作るためにどうするべきかというと……それはぜひ、この本を読んで勉強してみてください。
その他にも、読めば読むほど目からウロコなビジネスの落とし穴についての話と、落とし穴に「ハマらない」ための対策がてんこもりでした。この本を読んで自分のビジネスに応用するだけで、格段にレベルアップできるはずですよ。
マーケティングのおもしろさがわかる
なんといっても本書の魅力はストーリーが面白いことです。
そもそもなぜマーケティングが必要なのか?それはビジネスは顧客がいなければ成り立たないからです。そして、商品さえ提供し続ければ黙っていても顧客がついてくる、というわけではありません。世の中にはたくさんのライバルが存在しますから、ライバルと自分とをあるときは差別化し、あるときは同質化しながら、ライバルに顧客を奪われないよう試行錯誤しなければなりません。
つまり、マーケティングは戦いなのです。この本は「駒沢商会」と「バリューマックス社」(……そして第三の刺客!)との熾烈な戦いの記録です。
本書では各人がアッと驚くような戦略を取り、会計ソフト市場の姿をどんどん変えていってしまいます。次はどんな問題が起こるのか、どんな手を使って解決するのか、それとも敗れてしまうか……本当にワクワクしながらページをめくることができました。
この本一冊で、マーケティングのおもしろさを肌で理解することができました。次はもう少し難易度の高い本を読んでも楽しめるという自信があります。
まとめ:ガチの入門書です
本書は「マーケティング、勉強する必要はありそうだけど……」と二の足を踏んでしまう方にはもってこいの一冊です。私はマーケティング知識の必要性や面白さをこれ一冊で理解することができました。
副業解禁やフリーランス支援の法整備など、個人での事業が今後もっと盛んになると思われます。「今は必要ないかな」とお思いの方も、マーケティングという概念には触れておいて損はないはずです。
ボリュームもそれほどなく、サラッと読める内容ですので、Kindleにダウンロードして通勤時間などにぜひどうぞ!
【合本版】100円のコーラを1000円で売る方法 全3巻収録
全3巻の合同版
コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法 (中経☆コミックス)
漫画版(3巻まであります)
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。