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VRoidからオリジナリティあふれるMMDモデルを最速で作る手順【2019年版】

こんにちは、この土日はブログ更新をサボって初めてのMMDモデル作りに熱中していたガタガタです。

今は開発者さんたちがさまざまな便利ソフトをリリースしてくれているので、ある程度複雑なモデルもかなり手軽に作れて本当に素晴らしいです。

特にVRoid Studioは、絵を描くスキルさえあれば、凝ったモデルもかなり手軽に作れてすごい。モデリング経験ゼロの私でも、たった2日でMMDで踊らせるところまで行けました!技術の進歩と開発者さんたちの情熱に感謝するばかりです。

ただ、VroidモデルはそのままではMMDに使うことができません。MMDに使えるように変換することはできますが、手順の体系立てられたガイドがないので、どれが本当に必要な作業なのか悩んだし、細かな落とし穴も意外とありました。わからないことが出てくるたびにググってトライ&エラーの繰り返し……とかなり遠回りをして疲れました。

そういうわけで、モデリング未経験だけどできるだけ手軽にMMDを作りたい人や、手持ちのVroidモデルをMMDに適用したい人のために、最低限必要な手順をここにまとめておきます。繰り返しですが、開発者さんの作ってくれた便利ツールを駆使するので、モデリング未経験でも2日で躍らせるところまで完成させられます。起きそうなトラブルと対策法もつけてますので、何かつまずいたらこの記事を見ていただければ、作業のショートカットになるかもしれません。

なお、なるべく苦労せずモデルを動かせるように十分調査したつもりですが、ここで紹介したものより効率的で確実な方法もあるかもしれません。そういった情報をキャッチしたらこの記事に反映させますので、もっといい方法を知ってるよ!という方は、お気軽に情報をお寄せください。
コンタクトフォーム

必要なもの

  • 屈強なパソコン
  • タフな精神
  • 燃える情熱

できればあると良いもの

  • ペンタブまたは液タブ

なくてもマウスでいけるけど、あると格段に効率がよくなります

使用するソフト

  • VRoid Studio(モデルを作ります)
  • ペイントソフト(CLIP STUDIO、sai等)
  • VRM2PmxConverter(VroidをMMDに読み込めるように変換するソフト)
  • PMXEditor(MMD用モデルを編集するソフト。拡張機能)

Vroid Studio、VRM2PmxConverter、そしてPMXEditorは無料でそろえられます。やったね! ペイントソフトも無料でOK。色を塗ったり線を引いたりできれば問題ないので、使い慣れたものをご使用ください。

手順の概要

  • VRoid Studioでモデルを作る
  • 作ったVRoidをMMDモデル用に変換する
  • 細かな調整

手順

モデルの作成

VRoid Studioでモデルを作ります。

直観的に操作できる仕様になっていますので、使い方説明は不要かと思いますが、不安な方はこちらの動画をどうぞ。
3Dキャラクターメイカー「VRoid Studio」の使い方 ① 基本操作編 by Sleepfreaks -Youtube

ペイントソフトもここで使用します。肌や瞳、服のテクスチャを描き替えることでオリジナルキャラクターにどんどん近づけていきます。
【VRoid】オリジナルの衣装を作ろう①【テクスチャ講座】 -Youtube

残念ながらVRoid Studioではプリセットで用意されている形状の服しか作ることができないのですが、それでもテクスチャを工夫して編集することで表現の幅はかなり広がります。今度も新たな形状の衣装が追加されるようで、期待大ですね。

VRoidをMMDモデル用のファイルに変換する

満足いくVRoidが完成したら「エクスポート」からVRMファイルを出力しましょう。

1~3の順番にポチポチクリックしてください。髪のメッシュ~とか、テクスチャ品質については、こだわりがなければデフォルト設定のままでOKです。

さて、MMDで躍らせるにはVRMではなくPMXという形式のファイルにしなければなりません。この作業が昔は結構大変だったようなのですが、今は有志の方によりボタンひとつで変換できる素晴らしいツールが配布されていますので、それをありがたくお借りします。
【VRoid】ワンクリックでVRMをPMXに変換するツール【MMD】 -ニコニコ動画

ここまではとっても簡単。1日あれば十分できます。このままでもMMDで踊ることはできるのですが……

ここまでで想定されるトラブル
  • MMDで表示したら、謎のゴミが浮いてる
  • 身体の一部が動かない
  • 髪や服の動きがヤバい

こういったトラブルを解決し、より品質を高める場合は次の手順へ移りましょう。いよいよMMDモデルの編集です、、、ちょっと頭が痛くなるところもあるかもしれませんが、愛と気合とGoogle検索で乗り切りましょう!

PMXEditorでモデルの調整

PMXEditorとはその名の通り、PMXファイルを編集するためのツールです。
配布ページ:とある工房

次のプラグインもダウンロードしておきましょう。解凍したら、dllファイルを_plugin>Userフォルダの中に入れるだけです。
[ツール]MMD変換したVRM(Vroid)を使いやすく最適化 -BOOTH

PMXEditorでモデルを読み込んだら、まず最初にVRM最適化ツールを適用します。

このツールがどのようなことをしてくれるのかについては、DLページをご参照ください。たぶん半分も意味が分からないと思いますが、とにかくなんだかすごい調整を勝手にしてくれるヤバいアイテムです。開発者さんに感謝を。

上の画像では「身長158cmツール」というのが表示されていますが、こちらはモデルの身長を調整してくれるアイテムです。2人以上のモデルを同時に躍らせたいときは重宝するかもです。持っておいて損はありません。
【MMD】PMDEditor用プラグイン・モデルの身長計測・変更 -ニコニコ静画

ここまでで想定されるトラブル
  • PMXEditorを開こうとしたらエラーが出て開けない
  • プラグイン実行しようとするとエラーが出る

もしもこのようなトラブルが出た場合は、実行できないファイル(PMXeditorのexeファイルか、プラグインのdllファイル)を右クリック>プロパティ>セキュリティタブを見てみましょう。「許可しない」もしくは「ブロックしない」のような項目があると思いますので、ファイルの実行を許可する設定に直しましょう。

プロパティが原因ではない場合は、PMXエディタに同梱されているreadme.txtや、ダウンロードページのトラブルシューティングを読んでみましょう。

さて、ここまで作業すれば、MMD上でもおおむね問題なく踊るようになっているはずです。おめでとうございます!

もしPMXEditorやMMDで表示したときに何か不具合が起きたり、そもそもMMDで表示されない場合は、さらなるモデル調整に進みましょう。修羅の道だ!

さらなるモデル調整

謎のゴミが浮いてる

私が初めてモデルを作ったとき、Vroid Studio上では見えなかったのに、なぜかテクスチャのガイドラインに沿ったような謎の線が、PMXEditorやMMD上で表示されてしまうという問題が発生しました、、、なんでや。

とはいえこれの解決方法は簡単です。二通りあります。

テクスチャを編集し直す

PMXのフォルダの中に「txフォルダ」があり、その中にモデルに適用されているテクスチャがあります。これを編集していらないゴミを取り除きましょう。

不要な頂点を消す

こちらの方が根本的な解決になりますが、下手に頂点を消すと必要なところまで消えてしまう場合がありますので、よく確認しながら慎重に行いましょう。

髪の動きがヤバい

ようこそ物理演算沼へ。

ショートやセミロングくらいの髪でしたら、こちらの記事の通りにボーンを設定し直せば、いい感じにふわふわ動くようになります。
【Tips】MMDモデルの髪の毛をふわふわにするコツ -ブロマガ

え……ボーン……剛体??ウエイト??何???となると思いますので、こちらも合わせてどうぞ。
前髪の物理演算を設定してみよう
[MMD]ウエイト設定グラデーション塗り法 -ブロマガ

その他、これを読んだだけでは理解しきれないことも多いかと思うので、エディタを触りつつ、分からないことが出てくる都度Google先生に聞きながら進めていきましょう。

このへんの調整で初心者がミスしそうなことは、

  • 「ボーン」に「剛体」を設置する場合は「ジョイント」をセットで置くこと
  • ウエイトのグラデーション塗りをする場合は、ウエイトを置きたいボーンの親ボーン(髪ボーンの場合は、親ボーンは頭)をまず100%ウェイトで塗っておくこと

これを知っておくと解決しそうかなと思います。

MMDでモデルを読み込んだら落ちる

MMD自体が立ち上がっているのなら、モデルに問題があると思われます。不要なジョイントがあったり、必要なジョイントがなかったりすると、エラーが出て落ちるようです。手を加えた個所をよく確認してみましょう。

そもそもMMDの使い方がわからない

意外と扱うの難しいですよね……。こちらのサイトは画像付きでとてもわかりやすので、ぜひどうぞ。
MikuMikuDanceをやってみたい!初心者のみなさんへ

おわりに

MMD作成はいろんな開発者さんの努力の甲斐あり、徐々に敷居が低くなっている分野です。たぶん今後もいろいろなツールが登場して、手軽さと自由さが両立できるものになるはず。

モデル作りは大変ですが、時間をかけて作ったモデルが動いてくれるとめちゃくちゃ嬉しいし楽しいです。ぜひトライしてみてください!

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