【映画】ラ・ラ・ランドは「どうせハッピーミュージカルでしょ」と思ってる人こそ観るべき【レビュー】

映画


こんにちは!映画『ラ・ラ・ランド』を劇場で4回鑑賞しても飽き足らず、Blu-rayとサウンドトラックを購入しては何かにつけて再生して本作の世界に浸っているgtgtです。

2016年に公開されて以来、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞を複数部門で受賞するなど何かと話題の本作。2019年2月には初めて地上波でノーカット放送されましたね。

テレビ等でも繰り返し流された予告編は……

男女のラブロマンス
ハッピーな音楽と軽快なダンス
色鮮やかなシーンの数々
きらめく夢を追う人たちの物語

を売りに出しておりましたので、「よくあるハッピーミュージカルか」と思って敬遠した……という方もいるのではないでしょうか。

しかし、この映画、そんなハッピーミュージカルを敬遠してしまう方にこそ観てほしい!この記事ではその理由を紹介していきます。
もちろんネタバレのないように書いていますので、未見の方にもご安心いただけます。
映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト

まずは予告編をご覧ください

再生時間を見ると少々長く感じるかと思いますが、大丈夫、あっという間に引き込まれます。

素晴らしくワクワクする仕上がりですね。
明るく華やかな楽曲「Another Day of Sun」にのせて、性別・肌の色・特技もさまざまな若いパフォーマーたちが歌い踊る。夢を追う若者たちのときめきや希望、がむしゃらさ、そして情熱が伝わってきます。まったく文句なしのミュージカルシーンです。

待って!!まだ「はい、ハッピーミュージカル~」なんて言わないで!!

このミュージカルシーンの舞台となったハイウェイは、若者たちが夢を叶えるために集う街「ロサンゼルス」へとつづく道です。ところが、これだけたくさんのパフォーマーたちですっかり渋滞してしまって、車は前にも後ろにも進むことができません。

まるで「若者たちが、夢を叶える道の途中で、たくさんの強きライバルたちの存在のために停滞し、進むことも戻ることもできなくなっている」さまを暗喩しているようではありませんか?

そう、この映画の突き抜けて明るいミュージカルシーンのうち多くは、「打破しがたい現状」とか「いまいちノらない気分」とか、そういう「とうてい歓迎できないが、避けられないもの」の上に成り立っているんです。

そう考えると、このひたすらに前向きなミュージカルシーンも、まるで見たくもない厳しい現実から目をそらし、きらびやかな世界だけを夢見ているかのような空虚さを孕んでいるように思えませんか?

しかもそんなシーンを、この大人数で、ミュージカル仕立てで、4分半という長いワンカットで撮るとかいうチャゼル監督、「夢」や「成功」に対して本当にシビアな考えを持っている人だということが分かります。

「夢追い人」なんて生易しいものではない

本作の紹介としてよく「夢追い人への応援歌」みたいな言葉が使われますが、この映画が描く「夢追い人」なんてものは、前述したことからも分かるように、そんなにかわいらしいものではありません。

この映画を撮ったチャゼル監督は、「夢を追うこと」「成功をつかむため努力すること」とは、半端なく過酷かつ非情なものだと考えています。これは同監督の前作『セッション』においては特に執拗といっていいほどに表現されているテーマです。

詳細はネタバレになるので伏せますが、『ラ・ラ・ランド』においても、ときには鑑賞している私たちのほうが胸を痛めてしまうほど、主人公たちは夢を追う過程で深く傷つき、悩んでしまいます。

しかし本作は、そんな彼ら「夢追い人」たちの、ともすればばかげているようにも見える背中を優しく、しかし力強く押し、肯定し、応援してくれる仕上がりになっています。

俳優やアーティストを目指しているわけではなくても、何か大きな目標に向かって挑戦と挫折を繰り返している人たちの心には、響くものがあるはずです。

賛否が分かれるラスト ←仕方ない

この映画、ラストについては賛否がなかなかパックリ割れてしまっております。その理由についてはもう、ネタバレになるので「観て確認してください」に尽きます。

私も初見でこそ驚き、やや放心しましたが、今は「この映画はこのラストでなければ名作にならなかった」と確信しています。

この記事を読んで興味が湧いた、という方なら、きっと受け入れられると思います笑
もし観た後で「このラスト、自分はダメだったわ……」て方がいたら文句はチャゼル監督に言ってください。

まとめ:興味が湧いたアナタは見るべし

本作はラブロマンス映画的な側面もありますが、それよりはやはり「夢を追う人へのエール」という色が濃い作品です。

まるで夢を見ているかのようなミュージカルシーンだけをとっても、鑑賞する価値大アリですので、この記事を読んで興味が出たならぜひともご鑑賞ください。

朗報:2019年3月現在、Amazonプライム会員なら見放題です!

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ちなみに、2019年2月ごろには同監督の前作『セッション』も見放題の対象になっておりました。現時点では見放題から外れていますが、いずれはまた見放題対象になるかと思いますので是非チェックしてみてください。
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